ご挨拶


 新春の候、会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 この度、日本医療薬学会第6回フレーシャーズ・カンファランスの開催をご案内等するにあたり、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
 本カンファランスは、薬学部の学生や大学院生、そして研究をスタートして間もない薬剤師の方々を主な対象に、研究成果を発表する場として2017年に発足しました。今年もまた皆様にご案内ができますことを大変喜ばしく思います。本会が、学会発表の基本ノウハウを学びながら研究成果を相互に提供し合い、新しい情報を得るとともに、同分野の仲間と知り合い人脈ネットワークを構築する場となることを願っております。研究マインドを体得した薬学出身者、あるいは臨床現場での新たな知見を探求する薬剤師を育成する機会の一翼ともなれば幸いです。本学会ホームページを通じて口頭発表及びポスター発表演題を広く募集するとともに、例年通り、優れた発表に関しましては優秀演題表彰を予定しています。皆様方からの多くの演題登録をお待ちしております。
 教育講演では、北海道大学大学院医学研究院血液内科学教室教授の豊嶋崇徳先生にご講演を賜ります。豊嶋先生は、「新型コロナウイルス感染症の唾液診断法の開発」のご功績により、第75回北海道新聞文化賞、第74回保健文化賞、令和4年度北海道科学技術賞等を受賞されています。先生のご研究は、一人の患者さんを観察する中で得られた小さな「気づき」から始まっています。そこで本特別講演では、「臨床現場での気づきから始まる研究こそ価値がある」とのタイトルでご講演いただきます。本会が、明日からのモチベーションアップにつながり、研究立案の一助となればと存じます。
 新型コロナウイルス感染はまだ予断を許さない状況にあります。「参加者の安全」と「感染防止」を最優先に考え、関係者の格段のご尽力により、万全の準備を進めております。木々の緑が色濃くなる6月の京都にご参集いただき、多くの皆様とお顔を合わせて対話できますことを心より願っております。皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう、改めてお願い申し上げまして、ご挨拶の結びとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。

2023年1月吉日

一般社団法人 日本医療薬学会
第6回 フレッシャーズ・カンファランス
実行委員長 内田 まやこ
(同志社女子大学 薬学部)





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